過去のコンテスト:受賞結果

平成15年度〈2003年度〉
第9回 キューブ活用コンテスト受賞結果

「キューコン」にたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。力作ぞろいの応募作品から特に優れた作品を発表します。

受賞作品学習成果発表部門 グランプリ

『 おじいちゃんとおばあちゃんの梨づくり』
徳島県 鳴門市立堀江南小学校(5年)
賀川 登志貴 さん

講評:山極 隆 先生
この作品は作者の地域の特産である梨について実際に梨作りを営んでいる作者の祖父母に1年間にわたる梨作りの過程を聞いたり、仕事の様子を見たり、梨の種類、生産、出荷状況など、梨にかかわることに関して多方面にわたり詳しく調査するとともに、調査した内容、取材して学んだことをキューブプロジェクタを使い、音声を入れたりアニメーションで動きを入れて、見て楽しく、よく分かるようにまとめるなどの工夫をしている。
そして何よりも、これらの調査を通して、ほのぼのとした家族の雰囲気も伝わってくる作品であり、審査会で大変高い評価を受けた。

 

受賞作品学習成果発表部門 準グランプリ

『 ペットボトルロケットの実験~番外~
 ~遠くに飛ぶ秘密~』
岐阜県 笠松町立松枝小学校(6年)
川島 寛之 さん

講評:太田 次郎 先生
ペットボトルで作ったロケットをどうやったら遠くへ飛ばせるかについて、4年間にわたった努力をまとめた作品である。今までの経験や、日本記録保持者のロケットなどから考えて、いろいろ工夫したこと、そこで得られたヒントなどがまとめられている。いかにも小学生らしい作品であり、ペットボトルロケットを通して探求していく姿が描かれている。見る人をひきつけるような作品でもある。

 

受賞作品授業実践アイディア部門 グランプリ
 


『 松野デジタル新聞
(主体的・創造的な情報活用を目指して)』
静岡県 静岡市立松野小学校
藤牧 洋子 先生

講評:山極 隆 先生
本作品は、対象教科として、国語、社会、算数、理科、総合に及び、2年間にわたる新聞作りを通して得られた知識を生きて働く力にまでしていること、身近な地域などで調べたことをコンピュータ等を通して多彩な表現方法を知り、豊かな自己表現を目指していること、得られた情報を共有することを通して、より深い追求や課題解決につなげていることである。
全体の作品を見て評価できることは、子どもたちにどのような資質や能力、スキルズを身に付けるかを位置づけており、単なる情報集めに終わってないことである。

 

受賞作品授業実践アイディア部門 準グランプリ
 

『 教えてうれしい!教わって楽しい!情報委員会による昼休みパソコン室開放の取り組み』
静岡県 浜松市立佐藤小学校
佐藤小情報委員会担当

講評:永野 和男 先生
図書館に図書委員がいて、学校図書館の運営や管理を児童生徒が支援してきたように、コンピュータやメディア、その活用方法を、児童生徒が自ら企画して、運用していくことは、これからの学校にあらゆる意味で求められることです。この小学校の情報委員会はその理想の姿を、1歩も2歩も進めてきているいいモデルと思います。特に、昼休みなどにパソコン室を開放するばかりでなく、委員会として指導者養成を行ったり、課題をきめてコンテストを行ったり、アイデア豊かです。楽しみながら、情報や情報技術の学習を進めていく。このような学校から、本当の意味の情報活用の実践力をもった子どもたちが育っていくことが期待できます。

 

受賞作品授業実践アイディア部門 準グランプリ
 

『図書館教育におけるコンピュータの活用実践』
岐阜県 大垣市立赤坂小学校
近藤 満 先生

講評:永野 和男 先生
図書館を学習センターとして機能させるためのさまざまな取り組みが評価できます。掲示板の機能、データベースの機能、ネットワークなどを駆使して、子どもたちや教師が協力して情報を整備し閲覧できるようにしている点もいいですが、さらに全学年で、地域学習「ふるさと学習」を企画し、それを軸に学習活動を支援しようとしていることは、ユニークであり、また他の学校にも参考になるものと思います。身近なテーマから深い学習につなげていく。学年がかわっても継続してテーマを発展させる工夫などをして、今後も続けていただきたいと思います。

 

受賞作品審査員特別賞
 

『 ダジノ&ディラス戦艦破壊大作戦2
~エアビーの逆襲~』
愛知県 碧南市立中央中学校(3年)
伊藤 哲郎 さん

講評:横幕 睦 キューブ活用コンテスト会長代理
この作品は、昨年の第8回コンテストで準グランプリを受賞した愛知県碧南市立中央中学校伊藤哲郎くんの作品、『スナイパーダジノ&ディラスの戦艦破壊大作戦』の続編となる作品です。
さて今回の作品、前作も大作でしたが、さらにボリュームを増し、クオリティも大変高くなっています。キューブペイントのグラデーション機能を使い画像に質感を与えるよう工夫したり、オープニングからみる人を惹きつける演出表現やシナリオも工夫されていて、どれをとっても前作を上回る内容となっています。
今回伊藤くんはグランプリを目標にがんばってきたと思います。審査会でも、高い評価を受けましたが、あと一歩グランプリにはとどきませんでした。しかしその努力を何らかの形で評価したいという思いから、審査員一同協議した結果、3年連続で優秀な作品を応募してくれたこと、そして何よりも伊藤くんの努力と才能を称え、当初予定にありませんでしたが、「審査員特別賞」を設け、授与することにしました。
今後も幅広い知識を吸収して才能に磨きをかけ、創造性豊かに開花するよう期待しています。

 

受賞作品審査員賞 理科賞
 

『発電のしくみ』
岐阜県 笠松町立松枝小学校(6年)
宮川 翔太 さん

講評:山極 隆 先生
夏休みに、自分で作った装置で発電するということに興味を持った作者は発電について調べ、実験を繰り返し、ついには発電に成功し、豆電球を灯すまでにいたる。その実験の過程、工夫の過程と試行錯誤の中で分かったことが、二ヶ月かけてキューブページにまとめられた作品である。
本や人に聞いて調べていて粘り強さに感銘するとともに、この研究を通して、エネルギー関連にも関心が高まっていくものと思われる。

 

受賞作品審査員賞 探求賞
 

『 お米の一生』
宮崎県 川南町立通山小学校(5年)
福田 晴加 さん

講評:太田 次郎 先生
もち米の一粒を種まきをしてから、発芽、成育、出穂、収穫などを、デジタルカメラを活用して、コンパクトにわかりやすくまとめた作品である。何よりも、毎月田んぼに出て連続的な研究を行った努力が評価できる。画面もきれいで、説明文もよく記されている。小学校5年生らしい作品であるが、できればもう少し感想などを加えた方が良かったと思う。

 

受賞作品審査員賞 歴史賞
 

『 小町の歴史クイズ』
兵庫県 神戸市立上野中学校(3年) 
宗行 あゆみ さん

講評:永野 和男 先生
子どもたちが作成するコンピュータのクイズは、ほとんどが、画面に問題をだし、答えを入れるとチェックし、正解を教えるといったものです。しかし、このようなタイプのクイズは、学習するという意味では面白くなく、また内容も頭に入りません。しかし、この小町の歴史クイズは、タイプはそのパターンなのですが、なぜか楽しくなってきます。ひとつは、歴史を取り上げたこと、また単なるクイズではなく、小町が江戸時代にワープして、歩きながら問題に当たっていくというストーリーがいいのでしょう。小町のキャラクターも、自然でかわいいし、色や動きも工夫されています。答を読んでいると、歴史の流れの面白さを感じさせます。

 

受賞作品審査員賞 環境調査賞
 

『 佐久間小学校5年生の環境ホームページ
「地球にやさしく」』
佐久間町立佐久間小学校
佐久間小学校5年生のみなさん

講評:龍崎 邦雄 先生
私たちにとってとても大切な「環境」について、身近な問
題を実に色々な手段・方法を使い、良く見て、聞いて、調べ、観察し、体験してまとめています。そしてその成果をきれいな絵や写真やVTRに収録し、分かりやすく説明しています。
また興味を喚起するためクイズ形式を取り入れているところなど工夫が見られます。中には、稲を育てるという時間のかかる作業を丁寧に行いお米の大切さを身をもって体験しているところなど努力の成果が感じられます。    
環境問題は、簡単に解決できる問題ではありませんが、この課題に対して自分は、自分たちはこんな試みをした、例えばゴミを減らすのにこんな工夫をしたとか何か提案できることに取り組み、それを身近な所にも広げることができるようになると更にすばらしいものになると思われます。

 

受賞作品審査員賞 地域研究賞
 

『 灘の酒作り』
兵庫県 神戸市立上野中学校(3年) 
森戸 綾路 さん

講評:塚田 庸子 先生
身近な地域の伝統的な産業(酒造り)に焦点をあて、「昔と現在の作業の違い、なぜ灘で酒造りなのか、酒造りの方法」などを細かく調べ、様々なキューブのよさを活用して作り上げた分かりやすい、楽しい良い作品であると評価したい。
特に、「なぜ灘で酒造りか」・「酒造りの方法」の場面では、大事なポイントをクリックすると「絵や写真」が現れ、理解しやすい工夫がされている。                                     
さらに、撮影した写真や手書きのイラスト、キューブペイントで作成した絵などの組み合わせ方にも、アイデアがあり作品としての価値も高い。
今後は、これらのアイデアを生かし、ビデオなどの組み合わせを加え、様々な作品に挑戦することを期待したい。

 

受賞作品審査員賞 おえかき物語賞
 

『 嘉手納幼稚園作品』
沖縄県 嘉手納幼稚園のみなさん

講評:常葉 勇 先生
まず、この作品は“描く”ということ、あるいは絵づくりの原点(基本)がここには脈々と在ると感じられます。いろいろな知識や教養や機能を得て表現することの選択肢が増えることは、とかく余計な色気や、うまく創りたいという欲望に捉われるものです。何もない真白な画面に筆を入れることは緊張して怖いものですが、この作品のように大胆にフローと画面いっぱいにいきいきと描くことは大変なことです。この新鮮さとけれんのなさは世の多くの表現者が望むことで、私も改めて刺激を受けました。3作品とも共通するものは大胆で自由で、のびのびとした線や色づかい、夢のある物語、そしてナレーションの印象性は沖縄の匂い、自然、文化がほのぼの感じられます。これからも描くことの楽しさ、思いどおりに創る楽しさを忘れず、パソコンと自由に遊んでください。

 

受賞作品審査員賞 リサイクル環境賞
 

『 廃油石けん作り』
静岡県 佐久間町立佐久間小学校(5年) 
片桐 久美 さん、日下部 文野 さん

講評:関口 一郎 様
廃油という捨てる場所にも困る廃液を、生活に欠かせない石けんに作り直して再利用することは、いろいろなところで試みられてはいますが、人手や経費のこともあり、継続していくことは思っている以上に易しいことでありません。
 これを学校の「総合的学習の時間」で実際に作ってみたことは、貴重な体験です。日常的にはとかく合成洗剤が使われることが多いのですが、こうしたとき、石けんを基本から順序立てて手作りで作ってみたことは、リサイクル活動と物づくりへの挑戦、それがきれいな環境づくりに結びつくという大切な実践を経験したことになります。
これは、「リサイクル環境賞」にふさわしい実践だったと思います。社会人になっても、この気持ちを忘れないでください。

 

受賞作品審査員賞 アイディア賞
 

『 「電子紙しばい」でらくらく学芸会!』
愛知県 名古屋市立長須賀小学校 
廣田 元子 先生

講評:山形 国臣 様
児童が創作した物語を学芸会で劇として発表するまでの学習展開は、コンピュータをツールとして有効に活用したすばらしい事例である。          
台本作りとしての活用、内容をより良くするため調べ学習が進められたこと、調べ学習は、食・環境・国際理解など、多面的な追求活動を進められたことがわかる。      
特に、発表手段としての学芸会では、舞台進行の手段として、BGM、背景や説明資料の投影等に利用したことは、コンピュータをツールとして活用する上での参考となるアイディアがある。                    
活動の記録は、子どもが協力してひとつのことを成し遂げる過程が読み取れる。

 

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